出演者インタビュー【片山陽加】
──「ミュージカル」に対して、どんなイメージを持っていますか?
私は小さいころからミュージカルを観るのが大好きで、歌って踊る仕事がしたいと思うようになったきっかけもミュージカルだったんです。いくつか出演させていただいていて、毎回歌って踊るのはとても緊張しますが、その独特の緊張感が好きです。私の大好きなミュージカルを、ファンの方にも好きになっていただけたらうれしいです。
──『SEMPO』の台本を最初に読んだ時の印象を教えてください。
緊迫した、切羽詰まった感じが伝わってきました。音楽も、歌詞は、力強くて深い意味のある言葉ばかりで…。曲は子どものころ、カラオケでよく中島みゆきさんの「地上の星」を歌っていたので、その中島さんの曲を自分が舞台で歌えるなんて、と感動しました。
──片山さんは、AKB48のなかでも歌がお上手で有名ですね。
そんなことないです! 歌も踊りも演技も、好きですが、ミュージカルのお稽古をするたびに、全然できない自分に落ち込んでばかり。でも私は、1回どん底まで落ち込むと吹っ切れて立ち上がれるタイプなので、今回も、落ちるところまで落ちて(笑)、自分の殻を破りたいと思いながらお稽古しています。
──杉原千畝さんについて、どんな印象をお持ちですか?
自分の命を危険にさらしてまで人の命を助けたいと思えるなんて、すごく強いハートを持っている方だと思います。「すごい」の一言で済ませてはいけないとは思うのですが、偉大な方としか言いようがないです。
──ファンの方にメッセージをお願いします。
千畝さんのことを知らなかった方も、観終わった時にはきっと考え方が変わっていると思います。ライブと違ってミュージカルは敷居が高い、と思っているAKB48のファンの方にも、私や亜美菜ちゃんをきっかけに観に来ていただけたらうれしいです。それに舞台は毎回違うので、1回とは言わずぜひ何度も足を運んでいただきたいですし、何度でも観たいと思っていただける素晴らしいミュージカルになるように、私もがんばりたいと思います!
出演者インタビュー【佐藤亜美菜】
──「ミュージカル」に対して、どんなイメージを持っていますか?
もともと母がミュージカルが好きで、よく一緒に観に行っていたんです。初めてやらせていただいた時も、すごく楽しい!と思いました。しばらく出演する機会がなくて、またやりたいという気持ちが大きくなっていたところに今回のお話をいただいたので、とてもうれしかったです。
──前回に続き、片山陽加さんとのダブルキャストですね。
ダブルキャストは比べられるからやりづらいんじゃない?と聞かれることがあるのですが、助け合いながら役に向き合えるので、むしろ強みだと思っています。前回も、同じ役とはいえ全然違うものになったので、今回もそれぞれの「節子」になると思います。
──『SEMPO』の台本を最初に読んだ時の印象を教えてください。
学生時代から歴史が苦手だったので、最初は難しく感じました。それに、私は一人っ子なので、お姉さんがいるという感覚もよく分からなくて…。でもお稽古をするうちに、杉原千畝さんのことを知ることができて良かったと心から思えたし、稽古場では皆さんがやさしくしてくださるので、きょうだいがたくさんできた気分になりました。その感覚を、お芝居に生かしていけたらいいなと思います。
──「私のここを見てほしい」というポイントがあれば教えてください。
私はいつも、稽古中は何もできない自分にヘコんでばかりで、自信を持てるポイントはなかなか見つからないんです。でも、本番が始まるとどんどん楽しくなっていくことが今までも多かったので、今回も、この場面は任せて!とか、ここの表情は自分でも気に入ってます!みたいなことが、千秋楽までにできるようにがんばりたいです。
──ファンの方にメッセージをお願いします。
この作品に出会う前の私がそうだったように、私と同世代の方には、千畝さんを知らない人も多いと思います。でも私は、お稽古をするうちに、知らなかったことが恥ずかしい、知っておかなければならない人だと思うようになりました。歴史が得意じゃないとか、ミュージカルがどんなものか分からないとか思っている方にも、ぜひ観に来ていただいて、千畝さんのことを知ってほしいと思います。